SURFERS JOURNAL/サーファーズジャーナル 日本語版8.2

SURFERS JOURNAL/サーファーズジャーナル 日本語版8.2

販売価格: 1,900円(税別)

<フィーチャーストーリー>
今号の日本版のオリジナルコンテンツは、1978年に製作された8mmのサーフムービー『Stone Break』が40年の時を経て、リメイクされたが、その当時の製作秘話やレメイクにいたるまでのさまざまなストーリーを映像プロデューサーでもある本誌マネージング・エディターの井澤聡朗が綴る。


Return to Stone Break
「川井兄弟の大いなる冒険」
幻の8mmフィルム『STONE BREAK』の記憶をたどって
文:井澤聡朗
映画『STONE BREAK』は、川井幹雄が弟・康博の協力のもと1978年に発表したオリジナル・サーフムービーだ。時は1970年代。そこには日本のサーフィンが飛躍的に成長した熱い時代の、躍動感あふれるサーファーたちの姿が記録されていた。


つづいてのストーリーは、1970年代も終わりにさしかかるころ、音楽や雑誌などで新しいムーブメントが起こった。それはパンクという名のサブカルチャーの登場だ。その新しいカルチャーは音楽や雑誌だけにとどまらず、サーフィンにも影響をおよぼしはじめる。本誌アメリカのエディター、スコット・ヒューレットが筆を執る。
Rocket to Rockaway
「ロケット・トゥ・ロッカウェイ」
ラモーンズ、パンク・ロッカーたちが登場したころ
文:スコット・ヒューレット
1978年、ニューヨークに誕生していた新しい音楽、パンク!その新ジャンルを最初に命名してスタートした雑誌『パンクマガジン』は、その意味するところを伝えようと華々しい特集号を出して、人々をあっと言わせた。「まるでコミックブックのような体裁だったもの」と魅せられたアートギャラリーのオーナーは言う。「CBGB'sやマックシズ・カンサスシティのクラブシーンを熱くしていたスターたちが、映画の登場人物のようにずらりと勢揃いして紹介されていたんだ。とっても滑稽で、それでいてどこか大まじめ、ぼくにはグッときたよ」


文章も写真も一流をめざすザ・サーファーズ・ジャーナルらしい特集がクリストファー・ビックフォードのソウルプロジェクト「サンドバーの伝説」だ。彼こそは『ナショナル・ジオグラフィック』誌にもストーリーを発表しているフォトグラファー&ライターなのだ。ノースカロライナ州東端にある砂州、アウターバンクスの圧巻の写真と文章を楽しんでください。
LEGENDS OF THE SANDBAR
「サンドバーの伝説」
アウターバンクスへの讃歌。
文・写真:クリフォード・ビックフォード
アウターバンクス(OBX)の裏側へようこそ — 働きすぎの人々へ、澄み切った水とまばゆい夕焼け、夏のパラダイスとして売りこまれる長さ100マイルの砂丘の景観も、今は、たちこめる雲、吹きつける風、空中を飛ぶ砂で、まるで地獄のような別世界だ。嵐はどれくらいつづくのだろう。1時間?1日?3日?いや7日…。空には暗い積雲が重たくのしかかり、海からの激しい風はすべてのものを冷たく湿らせていく。人々は家の中にひきこもり、次の好天が訪れるまで、冬眠に入るのだ。


Cutting Edges
「カッティングエッジ:最先端」
メンタワイという宇宙での試み
文:マット・ジョージ、撮影:エバートン・ルイス
ある日、フォトグラファーのエバートン・ルイスとクレイグ・アンダーソン、アレックス・ノスト、そしてオジー・ライトは、停泊中のスターコートの船尾に座っていた。彼らはあるアイデアをふくらませて、メンタワイの体験を写真にしようとしていた。彼らがいるサーフポイント・サンダーから、チャンネルのむこうにラグズ・ライトのリーフが見えた。そこでは神さまが栓を引き抜いたかのように潮が引きつづけていた。ラグズでのサーフは満潮でも危険な賭けだ。だがエバートンは干潮時にラグズ・ライトの水がクリスタルのように輝くことを知っていた。
 魚がどんなふうにサーフィンを見ているかというオジーのコンセプトに、エバートンがアンダーウォーターだけの撮影に限定してやってみようと言いだした。さらにこの試みをもっとおもしろいものにしようと、エバートンはそれぞれに個性の異なるサーフボードを選ばせた。ひとりはシングルフィン、ひとりはフィッシュ、そしてもうひとりはスラスター。1時間が経ってサーフされたのは全部で6本の波だった。その後、サーフするにはちょっと無謀なコンデションとなり、全員がボートに戻った。


David Nuuhiwa
「デビッド・ヌヒワの伝説」
文:レオ・ハッツェル
デビッドは、10代のころに島(ハワイ)からやってくると、ハンティントンあたりでサーフした。あのころ、ピアには腕自慢のサーファーたちが大勢ひしめいていた。ハービー、バクスター、フューリーたち。でも、デビッドが出現すると同時に、すべてが変わってしまった。彼は優雅だった。それはまるでスパイダーマンのようで、まるでボードの上でバレーを踊っているようだった。


Portforio: JOHN RESPONDEK
ポートフォリオ:ジョン・レスポンデック
「ハッピーフェース」
文:ヴォーガン・ブレーキー
一生懸命働き、それ以上に遊ぶオーストラリアのサーフ・フォトグラファー、ジョン・レスポンデックは、今もっとも幸せな写真家かもしれない。ほかのフォトグラファーが彼の横に陣取るとき以外は。

ほかにも、ディーン・ラトゥーレットの文章による「Gringo X 南米チリのアタカマに流れ着いた名もなき放浪者」や、クリスチャン・ビーミッシュによる現代のツインフィン事情「Soundings: Acute Angles それぞれの意見:鋭角」など、今号のザ・サーファーズ・ジャーナルも話題満載です。